K&F Conceptのマウントアダプターは、ライカM、M42、ヤシカコンタックス、ニコンFなど、一通りのマウントが揃っている。しかし、比較的新しいブランドということもあり、マニアックなマウントについては後塵を拝していた。無論、手をこまねいていたわけではない。昨今、コンタックスC/ニコンS、コンタックスGなど、通好みなマウントも順次対応が進んでいる。本稿では先日発売になったKF-CNRFEを取り上げてみよう。
KF-CNRFEはコンタックスC/ニコンSの外爪式レンズに対応したマウントアダプターだ。コンタックスCとニコンSはともにレンジファインダーカメラのマウントで、ほぼ同規格を採用している。同マウントのレンズは特殊で、内爪式と外爪式に分かれていた。標準レンズは内爪式を採用し、広角と望遠レンズは外爪式だ。ここで取り上げるKF-CNRFEは、外爪式レンズに対応したマウントアダプターである。
今回はニコンSマウントのW-Nikkor・C 3.5cmF1.8を装着してみた。1956年に登場した大口径広角レンズで、当時、もっとも明るい35ミリレンズとして名を馳せた。ライカLマウントとニコンSマウントのものがあり、ライカLマウントの本レンズはかなり高価だ。ニコンSマウントでもそこそこ値が張るが、がんばれば手が届く価格帯に収まっている。
KF-CNRFEと組み合わせて実写してみると、まず無限遠はほぼジャストでピントが合った。外爪式マウントアダプターは広角レンズを付けることが多いので、この正確な無限遠はありがたい。試しにコンタックスCマウントのBiogon 21mmF4.5も装着してみたが、こちらも問題なく撮影できた。コンタックスC/ニコンSマウントレンズは中上級者向けのカテゴリーだが、リーズナブルな価格のKF-CNRFEが登場したおかげで、ずいぶんと身近に感じられることだろう。
ここで装着したα7II用レザーケースとストラップはともにcam-in製だ。レザーケースのLCP-003101はイタリアンレザーを採用している。光沢が強めのブラックレザーで、赤いステッチとのコントラストが鮮烈な印象だ。底面はメタルプレートを採用し、ケースを装着したままバッテリー交換できる。
ストラップのCAM1808はカメラに合わせて装着部の取り替えが可能だ。テープ式とひも式が用意され、ここではひも式でα7IIに装着してみた。応用的な使い方としては、取り付け部を互いに結合すると、カメラの取っ手として機能する。1本で多彩な使い方ができるストラップだ。
●PRODUCTS LIST
K&F Concept KF-CNRFE
cam-in CAM1808
cam-in LCP-003101