澤村徹×KIPON 古典鏡玉ものがたり SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5「いますぐ撮れるPKフルサイズ」P/K-NEX

CP+2015にて、ペンタックスはフルサイズデジタル一眼レフのモックアップを展示した。ペンタックスがついにフルサイズ機である。この日を待ちわびていた人は少なくないだろう。ただ、実際の製品が登場するにはもう少し時間がかかる。往年のペンタックスKマウントレンズをいますぐフルサイズで使いたいなら、やはりマウントアダプターの出番だ。

 

今回はフルサイズ機のソニーα7IIにKIPON P/K-NEXを取り付けた。用意したレンズはペンタックスKマウントの魚眼ズーム、SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5だ。本レンズはAFズームだが、マウントアダプター経由で実絞り撮影できる。無限遠、ズーミング、絞り制御、すべてにおいて支障なく操作可能だ。

 

周知の通り、魚眼レンズは周辺部の強烈なデフォルメが魅力だ。ただ、そうしたデフォルメ効果も、フルサイズで撮ってこそである。APS-C機などでは周辺部がクロップされてしまい、言わば一番おいしい部分が写らない。SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5のような魚眼レンズは、やはりフルサイズ機でこそ楽しみたい。ワイド端17ミリの強烈な湾曲ぶりは、フルサイズ撮影のアドバンテージである。

 

ここで使用したKIPON P/K-NEXは、型番からもわかる通り、NEX時代に設計されたマウントアダプターだ。しかしながら、ソニーα7シリーズと組み合わせてもケラレは発生しない。安心してフルサイズ機と組み合わせられるマウントアダプターだ。

 


α7II + SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5 絞り優先AE F5.6 1/60秒 -1.3EV ISO1000 AWB RAW 17mm
新橋の高架下にフィッシュアイで潜る。狭い空間ほどデフォルメ感を堪能できる。

 


α7II + SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5 絞り優先AE F8 1/320秒 +0.7EV ISO100 AWB RAW 17mm
多少色収差が見受けられるが、解像力は周辺部まで申し分ない。

 


α7II + SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5 絞り優先AE F4.5 1/200秒 +1.3EV ISO100 AWB RAW 28mm
ワイド端28ミリでほぼ最短まで寄ってみた。普通の広角とはまたちがった趣がある。

 


α7II + SMC PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5 絞り優先AE F4.5 1/250秒 -0.7EV ISO1000 AWB RAW 28mm
ワイド端の開放で被写体に寄る。開放から十分にシャープでコントラストの付き方も良い。

 

 

製品紹介

KIPON P/K-NEX
ペンタックスKマウントレンズをEマウントボディに装着するマウントアダプターだ。今回のフィッシュアイズームは電子接点付きのAFレンズだが、本製品は問題なく実絞り撮影できた。


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