上海在住のアマチュアポートレートフォトグラファー”週末撮影師太郎”です。
週末にsigma fpをメイン機にポートレート、ファッションスナップを撮影をしています。最近中国を始めアジア圏では「港風」という80年代の香港の街並みや生活スタイルをテーマにした撮影が流行っています。K&F Conceptの「NANO-X ブラックディフュージョン フィルター」を港風撮影に使用してみました。先に結論ですが、シネマチックな作品が手軽に撮影できるとても便利なフィルターでした。
いわゆるソフトフィルターの一種ですが、通常のソフトフィルターは写真全体がふんわりするのに対して、このブラックディフュージョンフィルターは、特殊な処理により以下の効果を得ることができます。
フィルターの種類は、濃度の違いで、1/4、1/8と、最近発売されたばかりの1/1、1/2の4種。分母の数が小さいほどフィルターの効果が上がります。各フィルターサイズは、49、52、55、58、62、67、72、77、82mm と、ほとんどのレンズに対応可能。
いつも撮影で利用している延安西路の歩道橋は、車のヘッドライト、街頭、高速道路の高架下のライトアップ等、フィルターの効果を知るにはわかりやすい場所。ライトなど光源の部分はフンワリとドラマチックに、それ以外の部分は芯が残ってるのがわかると思います。このようなシネマチックな効果をレタッチレスで実現できるのは非常に便利です。
カメラボディ Sigma fp | レンズ 7Artisans M35mm F1.4 | どちらもISO800, f1.4, 1/100s
カメラボディ Sigma fp | レンズ 7Artisans M35mm F1.4
モデル:潇潇さん
カメラボディ Sigma fp | レンズ 45mm F2.8
モデル:弯弯さん
※全ての作例はK&F Concept Nano-X ブラックディフュージョン 1/4 フィルター とSigma fpのT&Oカラープロファイルで撮影。
まとめ:
ストリートスナップ、ポートレート撮影において、特に夜景や室内共に明暗・光影を活かしたシネマチックな効果を手軽に実現でき、創作の幅を広げてくれます。各社カメラメーカーのカラープロファイル、フィルムシミュレーション等と組み合わせれば、さらにドラマチックな表現が可能になりそうです。今回は「ブラックディフュージョン 1/4」を使った作例ですが、機会があれば1/8、1/1、1/2を使って、効果の違いを確認してみたいと思います。
撮影・文/週末撮影師太郎
2013年10月に上海赴任後、中国人フォトグラファー達が主催するポートレート撮影会に参加したのを機に、本格的にポートレート撮影を始める。
2017年7月に帰国後は東京・横浜で活動。なんと2019年4月から二度目の上海駐在中。週末は引き続き上海ポートレート、ファッションスナップ撮影中。上海での撮影承ります。