こんにちは。撮影師太郎です。今年は猛暑が続き、海で沢山撮影することが出来ました。
昨今、中国レンズメーカー各社から沢山の単焦点オートフォーカスレンズが発表・発売されています。焦点距離やF値はさまざま。価格もリーズナブル。デザインは各社オートフォーカスレンズシリーズとして統一感あり。ラインナップが一気に増えています。
この度は、七工匠から発売されたオートフォーカスレンズ「7Artisans 85mm F1.8 AF(Lマウント)」について、特にオートフォーカスとF1.8開放の描写などの使用体験をご紹介いたします。
人が密集する都心のストリートポートレート撮影では被写体との距離が必要な85mmのレンズは使わないのですが、夏ということもあり、広い湘南ビーチでかなり久しぶりに単焦点85mmレンズを使ってみました。
7Artisans AF 85mm F1.8は、フルサイズセンサー対応の単焦点レンズで、Lマウント(ライカ・パナソニック・シグマ)、ソニーEマウント、ニコンZマウントで提供されています。
ライカSL3に取り付けた状態のバランスは良く、金属筐体筒のため安っぽさはないです。絞り・ピントリングとも適度な重さで滑らかな回転です。レンズの重量はいつものズームレンズのほぼ半分と、いつもより持ち運びが楽です。
午後の日差しが強い浜辺は、空も海も砂浜も逆光になりやすく、常に動きがある波打ち際はキラキラとピント合わせには厳しい環境ですが、SL3のピント設定を人認識モードでオートフォーカス撮影。絞りはF1.8開放の描写を試してみました。
モデルは中国からの留学生の蓓蓓さん
人認識モードにより逆光や波打ち際でもオートフォーカスで軽快に被写体を捉えることが出来ています。一方、85mmは被写体との距離も相応離れることになりますが、バストアップ、全身と甘めにフォーカスするショットも多く撮れました。同じ環境で24-70mm f2.8ズームレンズのオートフォーカス撮影でも似たような甘いフォーカスショットがあったので、レンズのオートフォーカス性能だけではないと思われます!?
清涼感あるビーチポートレート作品集をご覧ください。
F1.8開放の描写はかなりやわかい印象。背景が白くフラットなことも写真全体がふんわりした感じになる影響もあるかもしれません。
かなりフォーカス合わせに厳しい環境での使用になりましたが、7Artisans 50mm F1.8 AFのオートフォーカス性能は満足できるものでした。開放の描写はやわらか&エモい印象。リーズナブルな価格で対応マウントも多いので、ミラーレスレンズのバリエーションを増やしたい場合の選択肢になると思いました。
インバウンド旅行者や留学生のポートレート・ストリート撮影をメインに活動。海外アパレルブランドとのコラボも開始。Sigma中国、TTArtisan、NANLITE、7Artisans、K&F Concept、Zhiyun、焦点工房などへ機材レポート・作例提供、メイン機材はSigma fp、Leica Q2、Leica SL3。東京近郊撮影承ります。