【HarQの使えばわかる】TTArtisan AF 56mm F1.8 ED × FUJIFILM X-T4

今回お借りしたレンズは、AFレンズのリリースが活発なTTArtisanのAPS-Cフォーマット向けの新しい56mm F1.8レンズ。画角的には「人が注目している範囲を撮る」のに向いていると言われる中望遠画角である。

スッキリしたデザインのレンズである。垢抜けた印象。

【外観】

シンプルでスマート。金属製のボディで黒色の塗装で堅実な印象。先行して発売された AF 35mm F1.8 とそっくりなデザイン。付属するレンズフードも、先行して発売されたAF 35mm F1.8 と同様の格好いいデザインの金属製だ。個人的に花形フードより好きである。

このフードが格好良い。付属品というのが驚き。

【操作感】

レンズ側に絞りリングは無いので、XFレンズの操作性と一番異なるのは絞りをボディ側で操作することになる。コレは好みが分かれる点かもしれない。でも、レンズ側の絞りリングは、使ってるうちに接触不良を起こしやすくなる印象があるので、個人的にはこちらの方が良いと思う。


【実写サンプル】

[F1.8] 3月になると、午前中、日差しがあるとサンルームに猫たちが集まる。ボケは自然で妙なクセも感じない。

[F1.8] ピントは瞳。近い背景のカーテンのアウトフォーカスもいい感じである。

[F1.8] 猫じゃらしを持ちながらの撮影。AFが活躍するポーズである。如何にキャッチライトを入れるかが重要な構図。

[F4] 最短付近でラーメンを撮ってみる。開放だとさすがに被写界深度が浅すぎるのでF4まで絞って自然なアウトフォーカスに。

[F1.8] 近所の神社で梅スナップ。咲き始め時期でした。

[F1.8] 抜けの良い発色をしてくれる。開放でもピント面は十分にシャープ。色ズレも感じません。

[F5.6] 発色にクセがないのでこういった被写体も撮る気になります。

[F1.8] 前ボケも後ボケも自然で扱いやすい印象。苔の質感もよく出てます。

[ F1.8] 浮き上がらせる描写は中望遠として狙いたい描写です。

[F5.6] 抜けの良い発色は撮っていて気分がいい。

[F1.8] 背景がゴチャゴチャしそうなシーンも気にせずに撮影。主張してこないボケ描写が良い。

【使ってみて】

純正、サードパーティ(Viltrox、SIGMA等)共に、56mmのレンズは結構存在しているわけですが、色収差は少ないし、AFもそこそこ速いし、割りと寄れるし、おそらく価格も安いので、 F1.8の明るさで問題ないと考えるのであれば買って損はないと思う。機材にかけるコストを浮かせて、その分を撮影費用に向ける方がずっと幸せになれる気がするのである。

テキスト・写真 / HarQ Yamaguchi

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